2011年1月19日水曜日

ママとレッスン 第9回

鈴木望先生による 「ママとレッスン」―子供たちだけでなく、万人のために、お父さんもおじさんもお兄さんもお姉さんも
(レッスンの友社の弦楽専門誌 ストリング連載 第9回は、1994年7月号)


弓の持ち方最終回<右手のチェックポイント>

a.中指・薬指の第一関節と親指の先で軽く持つ
b.中指・薬指は軽くくっくける
c.中指とひとさし指、また薬指と小指の間は少し間隔をとる
d.小指は軽く丸め、指先をそっと弓に乗せる。
e.親指はつめをフロッグと棹に半分ずつ書ける・・・親指は下から
f.親指は軽く曲げ、大体中指と向かい合わせにする
g.手の甲は平らに
h.くれぐれも硬直させない
i.人差し指を巻き付けすぎない
j.中指・薬指・人差し指が大体丸くなるように
k.弓は少し指板側に傾けて
l.右腕・手首・手の甲が一直線になる

(とまとめてあります。子どもさんいかがですか?)

そして、鈴木望先生は、
『ヴァイオリン奏法と指導の原理』ガラミアン(音楽之友社刊)より、心にとめておられる言葉として
“正しい弓の持ち方は、快いものでなくてはならない。指は、皆ごく自然な楽な形に曲げる。どの関節も、こわばってはならない。そうすると正しい効果のある弾性が、指や手のすべての自然なばねを利かせて、楽に、しかも十分に働かせるに違いないのである”や、
94年当時ベルリン音楽大学教授の豊田耕兒前会長がされているという毎日の弓を持ってのウォーミングアップ(弓ふりのことと思います)について詳しく述べられていると、同『ヴァイオリン奏法と指導の原理』や『ヴァイオリン奏法』メニューイン(音楽之友社刊)を、示されています。

また、ご参考までにとして、『バイオリン奏法』アウアー(大正12年洋楽研究社刊 荒川金之助 訳)では、名手たちの名前がずらりと並び、《・・・・・私自身は、どの指をどういう方法で弓の棒をもったならば、確かな効果があるかということについて、何等の正確な一定した規則はあり得ないと思います。(略)ヨアヒム・ヴエニアフスキー・サラサーテ、その他の19世紀末の偉大なヴァイオリニスト達は弓を持つのにそれぞれ個性的な方法を持っていました。何故ならば、これらの人々のそれぞれの筋肉や指の形は相違して居りましたから。(略)ただし彼らは何等、その演奏においての自由な歌うような音色、空気のような軽さを出すことを妨げられることはありませんでした。》ということも、紹介されています。

そのうえで、コールドベルグの若いころの写真が、理想的とも挙げられ、前号の3人の先生方も、ほとんど同じように持っていらっしゃること(もちろん指の長さや太さで微妙に違いますが)は、情報網の発達した現代ゆえのことで、一方、アウアーの時代は、いろいろな持ち方あり、弟子だけに秘伝を伝授するという秘密めいたレッスンであったのではと、言われています。

この項、最後に、鈴木望先生の恩師久保田良作先生から聞いた話として、シャンドール=ヴェーグ先生の例え話が書いてあります。

“右手は あたかも 小鳥のひなを そっと持っている感じで・・・・・・”

力を入れてギュッと持ったら、ヒナは死んでしまう。しかし、持たなければ、ひなはにげていってしまう。
ということだそうです。

(力は入れずに、かつ、コントロールのできる弓の持ち方。5回の連載いかがですか?本誌の写真まで掲載できないので、なかなか、わかりづらいでしょうが。
うーん、わかるのですが、一瞬はできていたようなのですが・・・・・わが子をみると((+_+))難しい。毎日の心がけでしょうね。)

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